準備
防災と言えば、火事が思いつくか。
だが、現在の我が国においては、地震が最も恐い。
私は、東日本大震災で震度5強を体験した。それが今まで体験した中で一番大きいものだ。
本当に怖かった。
新潟中越地震などで震度3や4は経験していたが、
それは幼少期であったため、恐怖などではなく、揺れてる、いつもと違う、といった楽しい感情で。
東日本大震災当時、小学5年生だった私は、地震なんて慣れていなくて、本当に怖くて、涙が止まらなかった。
ずっと揺れていた。
家が唸っていた。
テレビでは、あの恐怖心を駆り立てさせるような音が流れ、
画面下に表示された日本地図には津波警報の場所が点滅し、注意喚起をしているであろうアナウンサーの声。
今でも思い出すと怖くてたまらない。
トラウマだ。
もう二度と、経験したくない。
でも、そんな願いはきっと叶わないだろう。
自然災害は現在の科学では免れる事は不可能だからだ。
ならどうすれば良いか?
私たちの命を奪おうとする災害から
どのように私たちの命を守れば良いか?
それは「準備」に限る。
避難の準備、それは避難訓練はもちろん、持ち出し袋の準備もだ。
最近の家庭では、持ち出し袋が用意されているのか?
命を守る準備はされているのか?
最低限の避難物資を準備するのは当たり前だと思う。
そしてそれに加え、避難の訓練。家族との連携。
そして何より、地域を知る。
私は電車で別の地に通学しているわけだから、地元と高校の所在地、そして周辺についてよく知る必要がある。
避難場所はどこか、川や山、堤防など
私たちの命と密接に関係すると考えられるもの全て。
勉強よりも仕事よりも大切である。
自分の命を守るだけではなく、
他人の命さえも守ることが出来るのだ。
災害についても義務教育過程で学習する。
怪我の処置方法については、義務教育でも、そして高校でも必須だ。
学生も力になれるのだ。
みんなで、みんなのために、
日頃から「準備」をしよう。
いつどこでどのように役立つかなんて
今わかるわけではない。
でも、無駄になることは無いのだから。